おまけXその1 あのミュータントは誰?



て劇場版『X-MEN』、その舞台の半分近くを占める"Xavier's School For Gifted Youngsters"(恵まれし子らの学園、試写で見たら日本語字幕が「天才児たちの学園」になってましたがそんな翻訳があるか!ばかもの!この戸田奈津子ババアてめえ!もう仕事すんな!と思ったら、公開版では「恵まれし〜」に直ってました。誰かは知らんが勇気を持って突っ込んだ人に3,000点さしあげよう)ですが、ここは若いミュータントを全米から保護してきてはそのミュータント・パワーの正しい使い方を学ばせるという、まァよくある不良少年更正の職業訓練校ですな(違うと思う)。てなわけで殆ど背景扱いではありますが、原作マンガでもおなじみのキャラクターが何人か登場しております。あとは学校以外でも何人か。まァこの劇場版『X-MEN』が偉いのは、「そんな奴マンガに出てこねえじゃねえかよ!作るなよおまえ!」みたいな改変を殆どせずに、実際マンガに出てくるキャラクターで登場人物をまかなっている点。立派です。その心意気にリスペクトを表するためにいったい誰が誰なんだか解説しようじゃねえか!


アイスマン

本名ボビー・ドレイク。氷を操るミュータント。映画の中ではボビーと呼ばれるただのガキだが、原作マンガでは最古参ミュータントのひとり('63年の創刊時から登場)。まァよくいるタイプのお調子者キャラクターで、昔からヘラヘラヘラヘラしては時折寒い(まァ…アイスマンですから)ギャグを飛ばしてみたりという、そんな役回りで30余年。いい奴には違いないんだがダチにするにはどうか。というタイプですな。


ジュビリ−

シャドウキャット

「恵まれし子らの学園」に編入学したローグのクラスメイトとして登場するのがジュビリー(写真中央、黄色い服着た子)とシャドウキャット(写真右、ウルヴァリンの目の前で壁抜けをやった子)。
ジュビリーは本名ジュビレーション・リー、韓国系ギャルであります。手のひらからバチバチと火花を発するミュータント。両親と死別しまして、ショッピングモールに住みついておりました。いろいろあってX-MENに拾われ、長らくウルヴァリンの相方を勤めました。その後、X-MENよりさらに若いミュータントたちを教育する目的で創立されたチーム「ジェネレーションX」に転入。おまけとはいえ、元X-MENのキャリアを仲間たちに自慢してイラつかれますが、まァ現在は上手くやってる模様。
シャドウキャットは本名キティ・プライド。ジュビリーより一代前、こちらは中期X-MENのメンバーにしてウルヴァリンの相方でしたが。身体を構成する分子を、えーまァいろいろしまして物体をすり抜けるという能力がございます。昔、えー、そう『4Dマン』て映画でレイ・ミランドがやってた壁抜け人間ですな。イギリス版X-MEN、
エクスカリバーなるチームの結成メンバーのひとりでした。その後いろいろありまして(要は、えーその、マンガが売れなくなって)チームは解散、マンガは休刊(1988-98。でも10年続いたシリーズだったんですな)。それから暫くしてシャドウキャットはX-MENに復帰。現在も元気に働いております。割と長いこと、チームメイトのコロッサス(下欄参照)と付き合ってましたが、えー、別れました。
そんなわけでございまして以上の2人、揃ってウルヴァリンの相棒だったわけですが。このへんのキャラクターを合わせ技一本にしましたのが映画版のローグといえましょう。そういえばローグもウルヴァリンにくっついて回ってたことがあったような、なかったような。ウルヴァリンもなかなか面倒見はいいんですな。といった辺りが映画にはよく出てましたよ。


コロッサス

こんな人も出てるのか!出てます出てます。キャストに名前もあるし。で、どこに出てるんだと思ったら絵描いてました。池のほとりで。ちょうどその横で池の上を全力疾走してるバカがいて(こっちは未だ正体不明)そちらに気を取られがちなんですが。さてコロッサス、本名ピョートル・ニコライビッチ・ラスプ−チン、えー名前のとおりロシア人ですが。ロシアの集団農場(コルホーズ?ソフホーズ?ヤマギシズム?どれだっけ)で地道に働いてましたが、あるとき巨体を生体金属で包んで大暴れという能力が発露。おんや、こりゃどうすべ、と思ってましたところをプロフェッサーXのタレントスカウトキャラバン(ロシアまで出張ってたんですな)に勧誘され、X-MEN入り。それからはチームの気のいい力持ちとして地道に活躍してきましたが、やはり集団農場から出てきただけあって性格は暗く、その上実の両親が死亡したり実の兄が発狂したり実の妹が件のレガシーウィルスに感染して死んじゃったり、シャドウキャットに捨てられたりしたせいでちょっとおかしくなりまして一度はX-MENを離脱、マグニートーの軍門に下ります。しかし数年経ったら戻ってきた。そんなことでいいのか!ドンドンドン(机をたたく音よ)え〜、だんだん解説がいい加減になってまいりました。というわけで原作では結構古株のコロッサスでございましたよ。


パイロ

ローグが編入した最初の授業で、ストーム先生の目を盗んで火遊びをしていた少年。火遊びをするとオネショしますよ。そんなわけできっとこいつも夜尿症だろう。そんな解説があるか!ストームに「ジョン」と呼ばれているんだが、原作に該当するキャラクターが見当たらないぞ、どうするよと思っていたら意外なところに答えが転がってましたな。本名セント・ジョン・アラーダイス。背中にしょった火炎放射機から火を噴きます。そのどこがミュータントパワーなんだおまえ、と思いきや基本的に炎を操ることができると。そんな悪役ですが。まァ「火を操る」という点および「ジョン」という名前ぐらいしか接点はないんですな。マンガじゃミスティークの手下の悪党だったのに、どういうことなんだ。ミュータントの間で大流行する病原菌「レガシー・ウィルス」に感染しておりまして余命いくばくもない、はずなんだがもう何年も生きております。というかもう何年も忘れられております。


ヘンリー・ピーター・ガイリック

ケリー上院議員のパシリ。映画中ではセイバートゥースに殺された上、森に捨てられている。そのため映画で見られるガイリックはミスティークが変身した姿のみ。そんなわけで実にどうでもよさげなキャラクターだが、原作における芸歴はけっこう長い。政府のスーパーヒーロー問題対策室(あるんだってば、マーヴル・ユニバースには。そんなのが)のエージェントであるガイリックはX-MENらミュータントだけでなく、一歩間違えば社会への脅威となりうるスーパーヒーローたちに監視の目を光らせている。一言でいえばうざい男。きっとモテまい。しかし今回の映画で死んじゃって、これからマーヴルの他のマンガを映画化するときにはどうするつもりなんだろうか。

えーまァそんなわけでございまして、久々の更新でありましたが。
ここに挙げたほかにも
■キャノンボール
■ケリー上院議員
■スタン・リー
■セレブロ
■誰なんだかよく判らないミュータント×3
というのがおりまして、えーと、第2弾を近々やります!断言します!(最近こればっか)



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