俺がハマーだ!

ハマー再就職
第2話
レポーターも命がけ
ハマーのいるところにニュースあり

Hammer Gets Nailed

〈あらすじ & みどころ〉
7時のニュースのレポーター、フィール・ガムが突撃取材にやってきた。よせばいいのにハマーに密着取材を敢行、案の定ひどい目に遭わされるガムであった。

フィール・ガム(両腕骨折)ガム(両腕骨折)

今回も割と普通に刑事ものをやっております。視聴者はガムといっしょにハマーの仕事ぶりを追う趣向。ドメスティック・バイオレンスの仲裁、コンビニ強盗を逮捕、車泥棒を追跡。結構ハマーも仕事してますな。路上教習中の車に無理矢理乗り込んで悪党を追跡、というネタは確か『裸の銃を持つ男』か何かでもやってましたね。そういえばドレビン警部も最初はTV版からのスタートでした。『裸の銃』にしてもそのTV版『フライング・コップ』にしても、『俺ハマ』に比べるとより視覚ギャグとわかりやすいパロディが多い。まァこれはズッカー兄弟のセンスですけれども(そういえば最近彼らの名前も聞きませんね。求む情報)。対してハマーはもうちょっとオフビートで、割と台詞で笑わせるパートが大きいんじゃないか(特に日本語版は)。それに『俺ハマ』におけるパロディは例えばタイトルのもじりだけとか結構いい加減なので、そこは上手いこと棲み分けができてますな。

て今回、割とビックリするのは両腕骨折に追い込まれたガムが警察バッシング・キャンペーン(というかハマーバッシング)を繰り広げたせいで、警察官のリストラが実行されてしまうあたり。当然ハマーもクビになるんですが、考えてみると結構シリアスな、というか余裕のない展開ですよ。ハマーはガムを病院送りにしたことに責任を感じて、唄うお見舞い電報まで仕込んだというのに。「♪みんな〜私が悪かった〜 早く〜ピンピンになってね〜 ピ〜ンピ〜ン」何その唄。



れで刑事以外は何もできないハマーは仕方なく緑のおばさんとかやってるんですが、ここで左翼のテロリストが街のど真ん中に爆弾を仕掛ける事件が発生。「俺の街を壊されてたまるか!」ハマーは交通整理の看板を捨てて立ち上がりますよ。泣けるなあ。さらにドローがガムに、口ばっかりで何もしないあんたたちよりハマーのほうがマシよ!とか啖呵を切ってですね、まァこういうメディア批判も刑事ものの定番ですな。 やったこともない爆弾処理に挑むハマーの姿を、ドローはガムから奪ったカメラで生中継。「頑張れ頑張れハマー、頑張れ頑張れハマー」と警察署の仲間たちがテレビに声援を送る中、「頑張れ頑張れ爆弾、頑張れ頑張れ爆弾」トランク署長だけは爆弾に声援を送るのだった(まァ結局ハマーは爆弾処理に成功するんですが、ここで署長がマジでガッカリするところが素晴らしい。実はこの人たち仲良しなんです、なんてことを言われてもこっちは冷めるばかりですから)。そういうわけで唄うお見舞い電報を除いてはかなり真っ当な刑事ドラマ風の第2話でございました。

〈今回のまめ知識〉
■レポーター、フィール・ガムは原語版だとPhill Gumm。フィルですね。
 何で音引きが入ったのかは不明。フィールってなあ。感じてどうすんのよ。
■ハマーは爆弾処理も得意(ガン雑誌の付録を読んで、実地で習得)

付録。爆弾処理法は続きもので、肝心なパートは以下次号だった

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