SABRETOOTH
セイバートゥース


本名ビクター・クリード。性格は凶暴、特技は殺戮。明らかに精神を病んでおり、他人を殺さずには心の平穏が得られないという困った人。ウェポンX計画におけるウルヴァリン同期。そのせいかどうかは不明だが、野獣のような獰猛さ、戦闘能力および超回復能力など、能力的にウルヴァリンとかぶる部分が多い。アダマンチウムこそ移植されていないが、虎のように鋭い爪で何でもかんでも切り裂く。と思ったら、最近どこでかアダマンチウムを入れてきてウルヴァリンをたいそうビックリさせた。しかし、それではあんまりだという判断がどこかで下されたのか近々アダマンチウムは剥がされる予定(らしい)。ウェポンX計画は被験体の記憶を無茶苦茶にするのがお約束で、セイバートゥースもご多聞に漏れず過去の経歴等は謎に包まれている。それでも断片的に明かされる過去の描写によれば、お互い改造前のウルヴァリンとセイバートゥースは約35年前の冷戦時代、CIAの工作員として一緒に仕事をしたこともあるようだ。なおその頃から両者は犬猿の仲で、セイバートゥースはウルヴァリンが当時一緒に暮らしていた女性ミュータント、シルバー・フォックスを惨殺。それからも毎年毎年、ウルヴァリンの誕生日には必ず彼を殺しに来るという割とマメな一面も見せた。「誕生日おめでとう…死ね!」っていうのはなかなかいいですな。ぜひ日常生活にも応用したいものであります。セイバートゥースというコードネームはCIAに与えられたものらしく、同期のウルヴァリンも含めてカナダで行われたウェポンX計画とCIAとの間には何らかの関係があったのだろうが、結局そのあたりはクリアにならないまま今日に至っております。さらにその当時、旧東ドイツでミュータントのミスティークと出会い、子供を作る(仕事、早いな)。こちらも工作員であったミスティークは当時、そのミュータントパワーを使って金髪の美人に変身していたため、子供まで作ってもうたとクリードが気付いたのはずっと後のことであった。そんなこんなで割と楽しく暮らしていたクリードだがある時、X-MENの仇敵の一人でありますミスター・シニスターが組織したマローダーズに参加、ニューヨークの下水道に住むミュータント、モ−ロックスを大量虐殺した。(カワバンガ!NYの下水道に住んでるミュータントといえば忍者タートルズですが。それはあんまりというか全然関係なかった)もう殺戮といえばセイバートゥースですからきっと腰が抜けるほど楽しかったに違いない。そんなクリードですがついにX-MENに捕獲され、プロフェッサーXによる診断の結果、いかん、そんなに殺したいとはこれは病気だ!しかも重傷だ!ということで精神治療を受けることになったんですがそれを聞いて黙っていなかったのがウルヴァリン。そんなもん治るわけねえだろ!殺すしかねえって!というウルヴァリンの主張はだってあんたも昔は似たようなもんだったじゃないという一言で却下。じゃあ出ていく!と吐き捨ててウルヴァリンはX-MENのおうち、X-マンションを後にします。しかしX-MENの留守中に帰宅したウルヴァリンの爪を、クリードは脳に食らった。このロボトミ−手術がけっこう効いたらしく、以後セイバートゥースは単なるおとなしいバカに。それでX-MENも安心してゴハンとかあげてたんだが、実は密かに回復していたクリードはメンバーの1人、サイロックに重傷を負わせて逃走。その後米軍に捕縛され、政府直属のミュータント・チーム、X-ファクターに無理矢理編入。ワンと吠えればビリビリビリと電流が流れる首輪を装着されて嫌々働かされる、が結局逃走。それからほどなくしてX-ファクターは解散した。なお、幼少時代から性格は凶暴だったらしく、口輪を嵌められた上、犬小屋につながれて育ちました(そんなバカな)。





映画版セイバートゥースは
タイラ−・メイン、もとWCW(ワールド・チャンピオンシップ・レスリング)所属のプロレスラーであります。レスラー上がりの俳優といえばジェシー・ベンチュラ(『プレデター』、87年)やハルク・ホ−ガン(『マイホーム・コマンド−』、91年)とか、けっこう多いですな。ホ−ガンは現役ですが。ジェシー・ベンチュラは今やミネソタ州知事ですからねえ。プロレスというのは実に高度な表現力が要求されるスポーツですから(スポーツだ。誰が何と言おうと。しかもただのスポーツじゃねえ、キング・オブ・スポーツだ!)その肉体の説得力と合わせて、プロレスからハリウッド入り、というのも実は理に叶ったキャリアなわけですよお客さん。しかしホ−ガンが昔出演しました『ゴールデン・ボンバー』(89年)、いいタイトルだねえ。ゴールデン・パーム・ボンバーといえば輪島ですが。プロレスの話はこっちに置いといて。まァセイバートゥースというキャラクターの肝はなんといってもその頭の悪さですから、そういう意味ではこの、かつてビッグ・スカイ(どういうリングネームよ)と名乗っておりましたタイラ−・メイン、実に頭悪そうで合格です。とにかく大暴れするだけ大暴れしてゲハハハハハハとかバカ笑いしてればそれでいいのだ。そんなマンガの世界から抜け出してきたようなバカレスラー、タイラ−・メインことセイバートゥースに接見してきた男がいた!オレじゃありません。グヤジー!そんなわけでオレことホークが仲良くしていただいております桑原あつしさん(男の中の男、ときどき脚本家。全米大ヒットアニメ『サウスパーク』の日本語字幕も手掛ける才人であります。なぜ男の中の男なのかは後述)が、アメリカはロサンゼルスで行われたコンベンションに突撃。セイバートゥースを招いてのトークショーの模様をオレことホークに伝えてくれたのであります。オレが羨ましさに悶絶したことは言うまでもない。トークショーでは、同席したプロデューサーに「今回の映画では、キャラクターの衣装がマンガとはだいぶ変わっていますが?」という質問が飛び、それに対してプロデューサー氏が「だって君ィ、青や黄色の全身タイツ着たヒーローなんて、見たくないだろ?」と答えるや「そうそう、タイツなんてダセエよ!」と横から主張したといいます。最高だ!さらにP氏の「映画は1日3回、毎日見るように」というファンへの指示に、「そうだ1日3回見ろ!そんで続編はオレが主役だ!なあおい!」とプロデューサーにせまったというからいちいちバカなプロレスラーっぷりが炸裂していて言うことありません。そんな逸話を提供してもらっただけでもオレ的には大満足でした、が!あつしさんの男っぷりをオレはこの後、身をもって知ることになる!見たまえ!このモノクロのポートレートを!クリックしてデカくしてみたまえ!なんとセイバートゥースのサイン入りですよお客さん!ちゃんとサイン会に並んでくれたんであります。まさに男の中の男だ。しかもあなた、ちゃんと「ホークさん江」という宛名が!ガハハハハハ、バカだなあ。そういうわけで芸能人のサインといえば海老市染之助・染太郎のブツしか持っていなかったオレに家宝ができたわけであります。ほんとはファムケのがよかった、とかそういうことはこの際言うまい。ありがとうございました、あつしさん。こんど結婚してください。そういうわけでセイバートゥース主演の続編を実現させるべく、この秋は毎日3回ずつ映画を見ましょう。オレは見るさ1日3回!そうでなきゃ会社辞めた意味がねえんですよ!

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